第4回⼦宮頸がん・感染症啓発講演会 感想文
私は今回の講演会で子宮頸がんや性感染症の恐ろしさについて知ることができました。
まず今野先生の子宮頸がんについてのお話を聴いたとき、私は初めて日本で子宮頸がんが増加していることを知りました。CMなどでワクチンの宣伝をしているのは、ワクチン接種の技術ができたからだと思っていました。ですが実際はそうではなく、他の諸外国に比べ日本だけが子宮頸がんの患者が増えているという現状でした。子宮頸がんは近年、患者数、死亡者数ともに増えてきています。子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)感染によるもので、そのHPVの感染を予防するためにあるのがワクチンです。このワクチンを打つことで子宮頸がんを80~90%予防することができ、持続期間は最低12年以上でおそらく生涯持続するといわれています。WHOはHPVワクチンの接種率を2030年までに90%にするという目標を立てています。しかし日本ではまだまだHPVワクチンへのインフラが十分に整備されていないと今野さんはおっしゃっていました。ワクチンに対する誤った情報の流出や、ワクチン接種登録のデジタル化などが問題点として挙げられます。まず私たちにできることはワクチンに対する正しい知識を身につけることだと思いました。私たち若い世代が正しい知識を身につけることが、10代のワクチン接種を促進させていくと思います。
次に小山さんの性感染症についてのお話で、私は梅毒が増えている原因や恐ろしさを学びました。他の性感染症は横ばいなのに対し梅毒の感染者だけが増えていたグラフがとても印象に残っています。梅毒が増えている原因として晩婚化や単身世帯の増加、SNSによる他人との交流の多様化などが挙げられ、特に20代の男女で増加しています。また、梅毒をもつ母体から胎盤を介して赤ちゃんが梅毒に感染した状態で生まれてくる、先天梅毒というのも増加しています。先天梅毒の赤ちゃんを減らすためにはお母さんが妊娠した時にしっかり病院にかかって検査をすることが必要です。何の罪もない赤ちゃんが母親のせいで梅毒をもって生まれるなんてことは許されません。私は自分のためだけでなく、将来の自分の子供のためにも梅毒にかからないようにすることは大事だと思いました。
最後に原さんの子宮頸がんを経験した話を聴いて、がんは恐ろしく、また、自分の決断で全て変わってしまうと思いました。自分ががんにかかったら、想像できないような恐怖を感じ、冷静になることは難しいと思います。ですが原さんは、自身が身をもって体験したことを私たちに丁寧に伝えてくださって、私自身も自分の体に対する考え方を改めなければならないと感じました。私の体は、私の体であるけど家族や友人のものでもあるということ、私がいなくなったら悲しむ人が少なからずいるということを理解する必要があると思いました。
私はまだHPVワクチンを受けていません。ですが今回の講演会に参加して、自分の体の
ために、将来、健康に生きていくために、受けた方がいいなと思うようになりました。自分の体は今後も一緒に生きていく大事なものという意識をもって、大切に向き合っていこうと思いました。
今回、講演会に参加させていただいて本当にありがとうございました。
佐久長聖高校女子サッカー部 稲田かの子さん
先日は、貴重な話をしていただきありがとうございました。
私は、子宮頸がんの講演会に参加して「子宮頸がん」について知ることができ、非常に良い機会になりました。子宮頸がんについて自らは調べることはないと思うので参加して良かったです。
子宮頸がんについて、原因や予防法が科学的に解明されているのに感染者が増加していて、検診する人やワクチン接種する人も少なく、日本は他国と比べて感染者も死亡者も多いことや進行が早く検診したころには手術しても意味がないほどになっていることを知り、驚いたし、子宮頸がんについて知らない人が多いのではないかと思いました。また、原因や予防方法が解明されているのに感染者が増加していることに対して疑問に思いました。
HPV感染とワクチンについて、男女年齢関係なく、誰もが感染するものであり、特に若い人がかかりやすく日常生活で感染することを知りました。また、ワクチンを接種しないと抗体はできず、若いうちに打つと効果が高く、効果は落ちずに持続することを知り、ワクチンを接種すべきだと思ったし、できるだけ早く打ちたいと思いました。また、この情報を知っている人は少ないため子宮頸がんの感染者ができるだけ減少するように身近な人にも伝えたいと思います。
性感染症について、中学の時に保健の授業で習っていたけど、「梅毒」がどれほどの感染病なのか知らなかったので、驚きました。特に、先天梅毒の子供がいることに驚き、可哀想だと思いました。親が、産婦人科に行って検診しなかったということが原因で、何も罪のない子供が病気をもって生まれてきてしまうので、もし自分に子供ができたとき、このようなことが絶対に起きないようにします。どれだけ注意していても、感染してしまうことはあると思うので、感染したら早く治療して治して、自分がうつさないようにしたいと思いました。また、妊娠中に感染してしまったら薬を飲んでも子供がうつる可能性がゼロになるわけではないけど、少しでも可能性を低くする努力をしたいと思います。
卵子凍結について、年齢を重ねると卵子の数は減っていくけど子宮の状態は変化しないので、少子高齢化が進んでいる現在だからこそ、少しでも貢献できるようにやってみたいと思いました。
原千晶さんの話を聞いて、正しい知識を知ることの大切さを知りました。私も正直、生理は病気だと思わないのでもし、いつもより違和感があったとしても病院に行かないし、誰にも相談することができないと思います。しかし、今回話を聞いてこの考えが少し変わりました。正しい知識を知ることで、自分の体を守ることができ、さらに自分の大切な人の人生を守ることにもなるので、そのためにも正しい知識を知っておきたいと思います。
今回、講演会に参加して多くの正しい知識を得ることができて良かったです。もし、自分が子宮頸がんになっても焦らずにこの講演会を思い出して、行動したいと思います。また、自分の大切な人がなっても正しい知識を教えてあげたいと思います。
誠にありがとうございました。
佐久長聖高校女子サッカー部 井上まりなさん
先日はこのような貴重な講演会に参加させていただきありがとうございました。
私が講話を聴いて最も感じたことは、子宮頸がんや感染症についての正しい知識を学ぶことは自分の命を守ることに繋がるということです。
私は母が看護師というのもあり、早い段階で子宮頸がんのワクチンを実際に打つことができています。ですが、打つ前に見たテレビでは「子宮頸がんのワクチンの副反応で死亡」や「ワクチンの後遺症がひどい」など、子宮頸がんのワクチンを受けようとしている私を不安にさせるような情報ばかりでした。私の周りでも受けている人がたくさんいて、みんな何の症状もなく安全に受けられているのになぜテレビではワクチンを否定するようなことばかりを言っているのだろうと講話を聴くまでは思っていました。でも今日の講話を聴いてそれはフェイクニュースだと分かりました。やっぱり実際に医療関係にかかわっている人の話を聴くと安心感が全く違く、これからワクチンを安心して受けられるなと思いました。それと同時に、先生達が言っていた「ワクチン接種率を上げる」ためにも私が周りに安全だということを伝えていきたいと思いました。
近年の日本は、子宮頸がんで死亡する人が多い。という問題に対しても本当にワクチンを受けることの大切さを感じました。原さんの話でも合ったように、「自分は大丈夫だろう」や「何とかなるだろう」と勝手に思い込んで、明らかに調子が悪くなっているのに病院に行かなかったり、自分自身で解決しようとすることが一番だめなことだと分かりました。
現代の日本の医療技術は発展してきていて、ワクチンなどで病気になることを防げる可能性が高いのにも関わらず、まずはそのワクチンすら打っていないという人が多いことに、色々な意味で日本は他の国に比べて遅れているなと思いました。子宮頸がんを二度も経験した原さんが言うからこそ説得力があり、私みたいな高校生にもすごく響きました。
私たちはもう高校生であって、自分の身体は自分が一番分かっているわけだし、自分で守っていかないといけないので一人の女性としても自覚を持つことが大事だと思いました。
また、「自分を大切にする」ことが私たち高校生にもできることだと思いました。
最後に、私が最もこの講義の中で印象に残った言葉があります。
それは原さんが言っていた「他人の人生も背負っている」という言葉です。自分ががんになってしまって苦しんでいたら、自分の周りにいる人も苦しくなったり悲しんでしまいます。それと逆に自分がすごく元気で笑顔でいたら、自分の周りにいる人も明るく過ごせるということです。私はこの言葉がすごく残りました。自分ひとりだけで生きているわけではないと励まされるような気持になりました。これからもっと自分の周りの人を大切にして、毎日を元気に過ごしていきたいと思いました。
先日は貴重な経験をありがとうございました。
佐久長聖高校女子サッカー部 伊藤百花さん